イギリス式・ケンブリッジカリキュラムを選択すると苦労します
マレーシア国内には50校近いインターナショナルスクールが点在しております。

日本にもインターナショナルスクールは存在していますが、私たちの感覚では、高いお金を払って入学させればバイリンガルになれる。

という、ざっくりとした考えが専攻してしまい、カリキュラムまでは中々意識が及ばないかもしれません。

私たちに馴染みがあるインターは、アメリカ式やカナダ式がほとんどだということをご存知でしょうか?

しかし、海外のインターナショナルスクールへの入学を目指す場合、そのカリキュラムへも目を向けていかなければ、大変なことになってしまうことを知っておかなければなりません。

ここでは簡単ではありますが、私たちの経験をもとに、カリキュラムの選択について助言していきたいと思います。

イギリス式カリキュラムの過酷さ

マレーシアにあるインターナショナルスクールって、ほとんどがイギリス式カリキュラムを導入しているんです。

ケンブリッジ式と呼ばれているものです。

昔は英国領だったというのが、ケンブリッジが根付いている理由です。

おかん
イギリス…!

か、かっこいい……

なんて、単純な考えで簡単に子供を入学させた私はバカなのです。

イギリス式は日本では馴染みの深いアメリカ式なんかとは、だいぶ異なるものです。

日本で日本の教育をガッツリ受けてきた日本人には、とっても難しいカリキュラムなのでご注意を!

ケンブリッジ・イギリス式カリキュラムを簡単にまとめてみました。

<日本式の例>
小学校6年→中学校3年→高校3年→専門学校/短大/大学
日本は、高等教育へ至るまでに6−3−3と過ごします。
<ケンブリッジ式>
ケンブリッジ式のカリキュラムの場合は、高等教育まで基本的に6−3−2−1と進みます。
これはイギリスの義務教育が6−3−2までの11年間で修了する為です。
しかも11年目には、義務教育11年間の成績を示す統一テストが行われます。
ケンブリッジカリキュラムを取るイギリスを始め、世界中の生徒が受ける統一試験。
これで一定の点数が取れた場合、イギリス/ケンブリッジカリキュラムの高校を卒業した事になります。

ケンブリッジは難しそうで、11年間の教育しかないことはわかりました。

しかし、大学に入るには1年足りません…どうなるんでしょう?

大学に入る場合は、まず統一テストで5段階評価の「A」評価を取得して、通称「Aーレベル」と呼ばれるクラスを受ける事になります。
ここが、ポイントで、この12年めの授業となる「Aーレベル」を教えているインターと、教えていないインターがあります。
大学進学を考えてケンブリッジ式のインターナショナルスクールに入る場合、まずは12年目の「Aーレベル」のクラスがあるかどうかを確認する必要があります。
もし「Aレベル」の授業が無い11年制のインターナショナルスクールの場合、卒業後、大学やカレッジに設置されている「Pre-Univercity」と言うコースへ進む事になります。

このような手順をふんで大学まで進まなければなりませんが、これはあくまでも順調に行けばの話になりますね。

いずれにしても、統一テストではAーレベルを取らなければ大学受験資格が得られません。

とっても難しいです。

ここではみな受験生のようにしっかり勉強をする事になっていきます。

Aーレベルを取れなかった場合は、就職などカレッジ進学への選択をします。

ですから、ケンブリッジカリキュラムへのチャレンジは、幼いころからイギリスの大学へ進むことだけを目標に教育していく必要があるようです。

アメリカ式やカナダ式のように、座学以外での評価というのはほとんどありません。

座学のみが成績評価の対象になるようなカリキュラムですので、普通に進級することでさえも簡単ではなくなってきます。

しかも、マレーシアは意外と教育には力が入っています。

国によっては、ケンブリッジカリキュラムと謳っていても、ユルイところもあります。

しかしマレーシアはお勉強に関しては、すごく厳しいと思って挑んだ方が良いでしょう。

日本でも成績優秀で集中力のあるお子さんならば、チャレンジさせても良いかもしれません。

もちろん見事ケンブリッジで12年生を終了した日本人留学生もいらっしゃいました。

しかし進級が叶わなかった場合のことも想定しながら、子供の将来の目標や留学させる目的などを考えながら学校を選択するのが無難でしょう。

イギリス式カリキュラム以外の選択

ケンブリッジ式を望んでいないご家庭にも選択肢はあります。

その他のカリキュラムへ目を向けてみれば、教育方針にあった学校が見つかるのではないでしょうか。

マレーシアのインターナショナルスクールにはケンブリッジ以外にも日本人に馴染み深いアメリカ式カナダ式、そしてオーストラリア式などのプログラムがあります。

それぞれの特色をあげてみました。

【アメリカ式】
数あるカリキュラムの中では、比較的情操教育が充実しているカリキュラムです。
アメリカンカリキュラムの場合、日本と同じで小学校6年間―中学校3年間―高校3年間となるので、わかりやすいですね。
多くのアメリカンカリキュラム校が2学期制です。

【カナダ式】
カナダ式カリキュラムも基本的にアメリカと同じで情緒教育にも力を入れています。
学年の構成は、小学校6年間―中学校2年間―高校4年間
カナダの高等教育終了時には、各州で統一試験が行われます。
これに合格すると州から卒業資格が発行されます。
マレーシアにあるカナダ式カリキュラムは
オンタリオ州のカリキュラムがベースになっています。
【オーストラリア式】
オーストラリア式カリキュラムはもアメリカ式等と同様に情緒教育も充実していますが、学習面に関してもハイレベルなものになるようです。
学年構成は、小学校6年間―中学4年間―高校2年間
他のカリキュラムと違い4学期制です。

その他マレーシアには中華系、イスラム系などのインターナショナルスクールがありますが日本人が選択することはあまりないでしょう。

しかし、中華系からケンブリッジへ移行したという学校もめずらしくありません。

イギリスのイメージで入学してみたら、中華色が強かったということも充分あり得ます。

そこにこだわりたい方は、直接見学へ行ってみるとわかりやすいかもしれません。

建物やレイアウトのセンスや雰囲気に名残りが残っているようにも感じました。

日本人にあったカリキュラム

スクールのカリキュラムへ目を向けてみると、アメリカやカナダ、オーストラリアへ留学する日本人が多い事情が良くわかります。

イギリス式などと比べると進級や卒業が、それほど困難ではないのです。

イギリスの大学へ進みたいなどの目的がとくにないというならば

日本人にあったカリキュラムを選ぶのがスムーズかもしれません。

しかし欧米への留学よりもコストを大幅に削減できるというのがマレーシアの魅力です。

数は少ないですが、マレーシア国内のアメリカ式やカナダ式、オーストラリア式を検討されてはいかがでしょうか?

ケンブリッジへ入学した我が家の行く末

結局、たいした知識もないままマレーシアのケンブリッジに入学してしまった息子ですが…

読み書きもまともに出来ない子が、ケンブリッジカリキュラムを受けていても仕方がないということに、すぐ気付きました。

転校させようと決断したのは、わりとすぐ。

まぁ掘り下げれば理由はそれだけではありませんが…

そこからは、次の学年では新しいカリキュラムの学校へ入学できるようにとマレーシア国内での受験に動き出しました。

マレーシアではインターナショナルスクールはたくさんあるため、転校というシステムはメジャーなんですね。

ぜんぜん珍しくはないんです。

しかし…

これも甘かった。

結局、マレーシアでの受験は上手くはいきませんでした。

理由は明確で、うちの子は読み書きすらまともにできないんですから。

やはり、残念な子の受け入れは困難だったようで…

しかし、最初に入学した学校は簡単に入れましたね。

これは、どういうことかというと…

始めてインターナショナルスクールへ挑戦する日本人と

既にインターナショナルスクールで学んでいる日本人では違いがあるようです。

やはりインター経験者は評価のハードルが上がってしまいます。

最初からリサーチして我が子にあったカリキュラムを選ぶ必要があるという当たり前のことが、我が家には抜けていたのが全ての発端でしょう。

結局、ぎりぎりでマレーシアでの転校は断念し、フィリピン、セブ島へと転校することになりました。

セブでもケンブリッジでしたが、マレーシアよりもお勉強のレベルはグッと下がります。

だいぶユルイ学校でしたので、スムーズに受け入れをして貰えたのです。

ラッキーでした。

本人は英語さえ学べたら良い。

親は高卒にさえなってくれれば良い。

我が家には、とても単純な望みしかありません。

うちの子に与えたかったのは、このような教育だったなと改めて認識できました。

留学エージェント選びが重要

うちの場合は、上手く収まることができましたが、海外留学が結局失敗に終わったご家庭もめずらしくはありません。

このようなドタバタに巻き込まれないように、留学前にはしっかりとリサーチする必要性があるということは言うまでもありませんが、

エージェントを利用する際は、エージェント選びは間違えないようにすることが一番重要になってきます。

マレーシアも新設校がどんどん増えています。

新しい情報がどんどん産まれます。

必ずマレーシア現地エージェントに依頼しましょう。

大々的には宣伝していませんが、現地には日本人エージェントがあります。

費用も良心的な格安なものですので、必ず直接、問い合わせしましょう。

日本と現地と両方に連絡先があるエージェントさんには、必ず現地の連絡先へお問い合わせください。

その方が情報が的確ですので、手っ取り早いです。

もし、エージェントを見つけられなければ、現地の日本人会に相談しましょう。

どこの町にも必ず日本人会はありますので、困ったことは相談できます。

こちらもKLでしたら検索すればヒットしますよ。

最後に

マレーシアのケンブリッジの学校は座学の評価のみで、進級や卒業が困難だという印象を強く与えてしまったかもしれません。

しかし、うちの子が通ったフェアビューインターナショナルスクールでは、うちの残念な息子に9年生終了の資格をくれました。

無理だろうと諦めていた案件でしたので、かなり驚きでした。

息子が言うには、この学校は歌やダンス、アート系の評価を多めにしてくれたということでした。

そして『あなたは勉強は苦手かもしれないけど、人としての人格は素晴らしいと私たちは認めている』と言ってくれたということでした。

オマケしてくれたのでしょうか…?

そのまま10年生、11年生と進み続けるのは難しかったでしょうが

先生に気に入られるという部分も評価に値するのかもしれませんし

私たちには計り知れない事情もありで、本当に経験してみなければわからないことだらけなのかもしれません。

色んな情報を武器にリサーチしつつも、あまり周りの意見にも翻弄されずに、直感やフィーリングも忘れずに、お子様にあった学校選びができれば幸いです。

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