モラハラに潜む病の話@ AC、愛着障害、解離性障害を知ろう

 

モラハラ加害者の共通点として”どうやら家庭環境が良いものでは無かったようだ”という話をわりと聞きます。

皆さんのモラハラパートナーはどうでしょう?もしその通りかもしれないと思うのならば耳を傾けて下さい。

生育環境とモラハラのカラクリを具体的に紐解きながら、知識を蓄えあなたの幸せの為の策を探りましょう。

主にここでは私達と同じくモラハラ被害に苦しむ方からご提供頂きました情報に基づいて、モラハラに隠されている病でもある愛着障害や解離性障害について考えていきます。

そのような病を煩っている方の全てがモラハラ加害者という理論ではありませんので目を通して頂けると幸いです。

愛着障害とは

モラハラ発症には、いくつかの人格障害が関わってきます。

その中の一つでもある愛着障害という病について、ここでは考えていきましょう。

愛着障害(あいちゃくしょうがい)は、「甘える」や「誰かを信頼する」などの経験値が極端に低いため、自分に向けられる愛情や好意に対しての応答が、怒りや無関心となってしまう状態

心理学における愛着とは、他人や動物に対して築く特別の情緒的な結びつきという意味でも使われる。

 

端的に言うと、赤ちゃんの時に特定の人との心の絆をつくることが愛着になります。

愛着の発達の過程で、赤ちゃんは生後7,8か月ごろになると特定の人との意思疎通の為に独特のやり方でコミュニケーションをとるようになります。

その人は赤ちゃんが発する声や身振りを解読してくれるし、赤ちゃんが出すサインに応えてくれたり、いつもお馴染みのやり方で話しかけてくれます。

この独特のコミュニケーションの手順は母子や、乳児と特定の人との間でのみ通じるもので、見知らぬ人には使うことが出来ずに意思疎通ができません。

このような関係性が心理的な絆であり、このようなコミュニケーションがとれる関係性にあるのが愛着の対象です。

子供は父母などを愛着の基盤として段階を経ていき他者と人間関係を築くことを学び、自分の世界づくりを進めていきます。

この心理的絆「愛着」は将来の対人関係を築くモデルになるのです。

 

もうお分かりかと思いますが、この段階で得た事は脳のデフォルトになるということです。

それは誰しも例外はなく当てはまることで、そのデフォルトが各々にとって『当たり前で普通』の世界なのです。

それがたとえ虐待されていようと、親を見ると怯えて恐れる事や、親には絶対服従しなければならないことがデフォルトになっています。

もちろん虐待だけでなく様々なパターンが考えられますが、万が一歪んだ愛情がその時期に育まれると不安定な愛着が培われるわけです。

歪んだ愛情とは虐待やネグレクトをはじめとする親の精神疾患。

そして仕事に追われている、子育ての方法がわからない、というやむを得ない事情も含まれます。

全てに悪意がある訳ではありませんが、歪んだ愛情を経た不安定な心理の不具合を愛着障害や愛着形成不全などと言います。

モラハラと愛着障害の関係性

誰しも持っている成長過程で培われた愛着という脳のデフォルトは、交流分析というパーソナリティ理論では【人生脚本】と呼ばれています。

 

人生脚本とは
幼少期に自分自身が描いた人生の脚本であり、その通りになるとされています。その脚本の大部分は親からのメッセージにより決定され、無意識のうちに自分で生き方を決め、それに従い行動するということです。

 

日々、私達が無意識に行っている生活こそが、親から植え付けられ自分で描いた人生脚本なのです。

異常な言動をするモラハラパートナーも親からプレゼントされたデフォルト脳を全うしているだけです。

そして彼らはこんな捨て台詞を吐きませんか?一般的には異常と判断されるような事に対して「そんなの当たり前」「え?普通じゃない?」など。

あれは決してふざけているわけではないのです。

歪んだ愛着を所持している為に本気でそう思っており、なんなら大まじめであります。

自分の人生脚本から得たフィルターを通して話しているのですから馬鹿にした態度一つをとっても、そうすることが当たり前なのでバカにしているわけでもなんでもありません。

モラハラ加害者の異常な言動は親の間違った教育からくる愛着障害が大きく影響しています。

アダルトチルドレン=AC

愛着障害に関わることで補足します。

近年、ACと耳にすることが増えてきました。

ACとはアダルトチルドレンのことです。

”機能不全家庭で育ったことにより、成人してもなお内心的なトラウマを持つ”という考え方現象または人のことを指します。

このACと愛着障害は、同じものと感じさせる文脈で使われることが多いのですが、厳密に言うと違うものといえます。

愛着障害⇒病名

アダルトチルドレン(AC)⇒状態

上記のような概念が正解に近いのだと思います。

愛着障害の中の症状の一つをACと考えても良いでしょうが、2つの使い分けは非常に曖昧なものになります。

モラハラと解離の関係性

子は親の鏡という言葉がありますが、それはまさに今回のテーマのことを指します。

赤ちゃんが微笑むのも、一見、自然とやっているように思いがちですが、そうではなく親に与えられたデフォルトなのです。(愛着)

 

そして歪んだ愛情を与えられたことにより愛着障害が発症しますが、その先には解離性障害という病にも繋がっていくことを知って欲しいと思います。

解離性障害(解離)は虐待や過度なストレスの状況に長期間置かれると発症する病なので、愛着障害を煩うような環境下で生きてきたならば十分にその要素は持ち合わせているでしょう。

 

解離性障害
無意識的防衛機制の一つであり、ある一連の心理的もしくは行動的過程を、個人のそれ以外の精神活動から隔離してしまう事。

抽象的に表現するならば、感覚、知覚、記憶、思考、意図といった個々の体験の要素が「私の体験」「私の人生」として通常は統合されているはずのもののほつれ、統合性の喪失ということになる。

その中には誰にでも普通にある正常な範囲のものから、障害として扱われる段階までを含んだ幅広い解釈があり、解離を主として著しい苦痛を伴うものは解離性障害に分類されるが、こうした症状は他の障害や、身体疾患でも生じる。

 

端的に言うと記憶が飛んだり、消去、改ざんされる状態は解離です。

モラハラ被害にあっている方ならば、加害者にこのような状態が当たり前に見られると思います。

ここでテーマにしている歪んだデフォルト脳を持った人間ならばモラルハラスメントやDVなどの異常行動をなんなくこなしてしまうのも不思議ではありません。

モラハラ加害者がいくつかのパーソナリティ障害を併せ持っていることは至極自然のことであり、彼らは親の歪んだ愛情によって後天性障害を煩ってしまっているのです。

日常的に耳にする境界性パーソナリティ障害、または自己愛性パーソナリティ障害もそれに含まれます。

 

必ずしも解離と診断された人モラハラ加害者ではありません。

解離とは様々な種類がある奥深い病です。

過酷な治療に専念している方がいることも当サイトを通じて知って貰えたら幸いです。

解離について

解離には種類があります。

離性健忘、解離性遁走、解離性同一性障害(いわゆる多重人格)、離人生障害etc.様々あります。

誰にでも経験しうる記憶がない、もしくは薄い状態健常の方にでもおきる正常解離だと思われます。

”携帯をどこに置いたかわからない”みたいな小さなことも、実は解離の種類なんです。

主な原因はストレスなのですが、ストレス耐性は人それぞれですから、簡単に解離してしまう方もいれば、そうではない方ももちろんいますので解離は非常に奥深いです。

心理学用語で、防衛機制というのですが、実は解離という現象自体は、そこかしこで起きています。

 

ADHDでも似た症状がありますので誤診されることは多々ありますが、ADHD(注意欠陥・多動障害)と解離性健忘の違いは、その他の付随する症状があるかどうか?ということです。

たとえばADHDの場合、身体症状として落ち着きがなかったり集中力が散漫だったりなどあったりします。

そのような付随症状が無ければ、ごく軽い解離が起きたと言えるのです。

 

解離は日常的に起こりうる正常なものから、障害とみなされるまで広い範囲にわたります。

その中でも、解離性同一性障害(多重人格)に関して言うとその他あらゆる解離の中で一番拗れた状態といえます。

医学的には脳が出来上がる12歳前後までに起こると言われていて一生治らないと考えられます。

一般に言う統合は、全部人格が合わさって消える…と思われがちですが、実はそうではなく感情や記憶の統合としては可能なのですが、人格自体は背負っていたものが無くなるだけで、中には存在しています。

 

また解離性同一性障害とは別に潜在意識下での人格解離、これを内在性解離と呼びますが、内在性解離をおこしている方はわりと多いと言われています。

潜在的な生きづらさをずっと抱えて生きているような人は、この内在性解離を抱えやすいようです。

治療には本人が自覚し、USPTという統合治療とカウンセラーとの対面セッションが必要かと思われます。

では自覚など可能なのか?ということを次の章で考えてみましょう。

 

 

人格障害の自覚について

親から受け継ぐ歪んだデフォルト脳が、愛着障害や解離をはじめ様々な人格障害を発症させる要因であるということがわかりましたが、その自覚は可能と言えますが簡単ではありません。

 

もしもです。

今あなたが見て感じている世界観、その全てが実は当たり前でも普通でもないものだと知ったとします。

それなりの衝撃を受けるのが一般的ではないでしょうか?

 

私事になりますが、これまでの人生で、それに気づいた瞬間が何度かあったと記憶しています。

虐待を受けていたわけではないですが、親から教わってきたことの一部が世間とズレがあると知った時に、それなりに絶望のような感情が湧き出したのです。

 

そこまではなくとも、ほんの些細なことでも自身の浮世離れな点に気づく経験は誰しもあるのではないでしょうか?違いますか?

”自分にはそんな経験が思い当たらない”という方へ何かを例えるならば『子供の頃にサンタクロースを信じていたけれど実在しないことを理解した瞬間』なんかはあったと思います。

『え?うそ?ほんと?信じられない』なんて気持ちと共に、少なからずとも動揺したのではないでしょうか?

そのようなショックと歪んだデフォルト脳の自覚の瞬間は少し似ているかもしれません。

このような微笑ましいエピソードは、ここでの例えとして相応しくなかったかもわかりませんが、自身の概念は間違いだったとの気づきの瞬間としては何となく当てはまるかもしれないという話です。

 

人格障害を引き起こすような異質に歪んだデフォルト脳を持ってしまった人が自身の状態を自覚するということは、結構な精神的負担を被ります。

その衝撃はサンタクロースの秘密を知った瞬間などは足元にも及ばないと思うのです。

一般社会と自分の価値観のギャップ=それは自分の親の歪みである

また信じてきた親に歪んだ愛情を注がれていたという衝撃もありますし、親のストレスのはけ口になっていた、親に絶対服従しか選択肢がなかった…様々な現実を目の当たりにし打ちひしがれるでしょう。

 

自分が見てきた世界観が異常だったと知る

 

それは想像を絶するほどの苦痛を伴うでしょうが、考え方によってはチャンスを掴むのか否かの分かれ道とも言えます。

選択肢1~事実の受け入れを拒否し、解離を発動させ自分を守り続ける

選択肢2~治療する

どちらを選択をするかで人生が大きく変わっていくのでしょうね。

過酷な治療を選んだ人の努力は計り知れず尊敬にも値しますし、実際にいらっしゃいます。

モラハラ加害者達は人格障害を煩っているとの説明をする場合は、真実ではありますが十分言葉の扱いに気を付ける必要があることもわかりました。

タイプ1~歪んだデフォルト脳こそが正しいのだと他者に押し付けて攻撃する加害者

タイプ2~歪んだデフォルト脳をなだらかに矯正しようと治療に専念している患者

同じ病でも、この二つのタイプを一緒にしてはいけません。

モラハラ加害者がマザコンの理由

これまでの定義を逆に考えるとモラハラ加害者にとって信じられる人間とは、唯一自分の価値観を理解してくれる人のみという事になります。

その歪んだ価値観を植え付けた人=父、母(一般的に)

マザコン、ファザコンがモラハラ加害者に多く見られるカラクリになります。

 

その大好きな親に植え付けられた価値観が普通では無かった、むしろおかしかったのだという事を認めるのか?否か?

人生の大きな分岐点です。

認めて受け入れるということは、様々な心理に苛まれます。

なぜ生まれてきたんだろう?

何のために生きているんだろう?

誰もわかってくれないのならば人生を終えたほうがよいのか?

そんな感情もとうぜん頭を過るでしょう。

愛してくれているはずの親の言動や価値観が矛盾していたというダブルバインドが人格障害を引き起こす要因にもなっていますし、その葛藤と試練は並大抵の過程ではありません。

親しか信じられないというデフォルトの歪みを認められる人というのは、非常に稀なパターンと言えるようです。

自覚したら治るのか?

モラハラが発症する経緯を知ることにより感じた印象としては、やはりモラハラが治るなんてことはないのかもしれません。

しかし自覚が治療の大きなポイントであることも伺えました。

愛着の歪みと言っても、どのような親にどんな育てられ方をしたかなどの生育環境は千差万別、加害者のパターンも然り。

自覚という転機を正しく通過することにより、完治とまではなくとも少しばかり回復はあり得るのかもしれません。

今までの価値観を完全に覆すことは本当に難しいことですが、モラハラが治るという奇跡もなきにしもあらずと考えたいものです。

しかし「治る」「治るかもしれない」との断言をしてしまうのは危険なことです。

それほどモラハラをするほどの人格異常とは重篤なものなのです。

被害にあっている方ならば十分理解していることでしょう。

 

治療の一部を少し共有しますと、概念の歪みを正す作業を繰り返すことになります。

たとえば

男は偉くて女を怒鳴るものというデフォルト

男女どちらが偉い等はないし、怒鳴るというのは正しい方法ではない理不尽なコミュニケーションであるというデフォルトに上書きしなければなりません。

 

その一つ一つの理解や受け入れが、歪んだデフォルト脳を持つ人には簡単ではなく、とてつもなく苦しい治療になるのです。

 

そして、どうか勘違いしないで下さい。

奇跡的に回復の見込みがあるかもしれないとの望みを持つのは素敵なことですが、それは当事者が頑張る事です。

パートナーである自分が何とかしてあげねばならないなどの寄り添いは危険だと知っておいて下さい。

あなたは親ではありません。

治療に寄り添う義務はありませんし、パートナーに傷つけられる理由もありません。

 

多くのモラハラ加害者が、解離も併発していると考えられます。

それは、あなたがどんなに頑張って寄り添っても、当事者の記憶からは抜け落ちてしまうという悲しい現実もあるでしょう。

また彼らは本来なら親から受けたであろう愛情を正しく受け取ることが出来なかった、正しい愛をくれなかった親への憎しみを現パートナーに投影していることも特徴です。

そして投影同一視については当サイトでも度々紹介させて貰っていますが、その発動によりこちらが加害者に仕立て上げられるのも必ず通る道。

モラハラ被害者は投影同一視を知っておいた方がいい~葛藤ナマモノ

 

湧き出てくる憎しみをパートナーである、こちらへぶつける日常。

そして少し良い兆しを感じたとしても、また逆戻りも当たり前。

本当に完治するかもわからないトンネルの中で、あなたの人生が終わってしまっても良いのでしょうか?

今一度、冷静になり自分を大事にすることを考えて下さい。

そして繰り返します。

・あなたは親ではありません。
・あなたに治療に寄り添う義務はありません。
・あなたがパートナーに傷つけられる理由もありません。

 

しつこいようですが、モラハラ加害者は人格障害者の中でもかなり重篤患者だと考えるべきです。

それは被害にあってこられた方なら十分理解できることでしょう。

その治療は専門家であるセラピストやカウンセラーの仕事です。

心理学、生物学などを科学的根拠から専門知識を学んだからこそできることであり素人である私達パートナーが出来る業ではありません。

とうぜん投薬も必須になるでしょう。

 

そして最後に念押ししておきますが、愛着障害や解離などのパーソナリティ障害を煩う人の全てがモラハラ加害者という原理はありません。

生育環境や価値観の歪みも千差万別、病を持つ人の皆が必ずしもモラハラ加害者のように攻撃的ではないのです。

モラハラ加害者は攻撃性の抑制共存の努力、この二つが出来ないという要素を共通して持っている人のことだと断言します。

人にはそれぞれ自分の人生もありますし、過酷な道を選ぶことすら個人の自由かもしれませんので、自分はパートナーの治療に寄り添うと決意する人を止める権利は誰にもありません。

しかしお子さんがいらっしゃるのならば、出来ればパートナーの治療よりも子育てに専念して欲しいなと思います。

お子さんのデフォルト脳はあなたからの愛着によって育まれていることを忘れないでください。

 

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 人格障害について記事では多く触れておりますが、必ずしも人格の病を抱えている人の全てが、モラハラ加害者であるという原理ではありません。

なぜならモラハラ定義において問題なのは病ではなく攻撃性になります。

人格の病を煩っていても、攻撃性の抑制が出来る人はモラハラを発症しないと私達は考えています。

 #モラハラ被害者駆け込み寺

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